Lizzle_KataGo の操作方法

Lizzle_KataGo は, 日本語解説があります。ここでは,KataGo の解析状況を見やすくするために,Lizzle のメニュー項目を変更しておきます。
 その後,次のようにして,検討したい局面を表示します。
1)将碁 友の会の棋譜を『SGF』形式でパソコンに保存します。
2)『SGF』データをKataGoに読み込みます。
3)検討したい局面を,次のようにして表示します。
 下向き矢印キーを押すと1手ずつ,「pagedown」キーを押すと10手ずつ進みます。
4)『勝率グラフ』上に,勝率と目差が表示されます。
5)下図に最終局面を示します。


上図の左側の下半分に勝率ヒストグラムが表示されています。勝率を表す赤色線を見ると,手数の中ほど手前で急激に落ち込み,それ以降は変動がありません。一方,青色線で示される目差を見ると,逆転されるまでの間に一直線に減少しています。
 これは,3子局の優位性を活かすような打ち方ができなかったということです。一手ごとに損を重ねたということですが,いくつかのポイントを挙げて見ていきたいと思います。

「次の一手の棋譜並べ」で確かめてみましょう

左側の「次の一手の棋譜並べ」で,「3子局」をクリックし,「2022-03-08 H.Saku ...」をクリックすると,棋譜の終局図が表示されます。そこで,手数窓 No. に「10」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,下図の局面になります。戻りボタン << ,進みボタン >> を使って,この前後の手順を確認してみましょう。


3子局の優位性を活かす打ち方として,下図に KataGo の示す推奨展開図を示します。黒「10」(右上の黒丸)の代わりに,左上三々に入ります。白 ② に対して,④ と ⑤ が見合いなので手を抜くことができます。そこで,黒 ③ のように左下に備えます。盤面を見渡してみると,左下を中心に,左辺から右辺へ鶴翼の構えになっています。白は,この構えの中に打ち込んでくるでしょうから,それを攻めて主導権を取ることができるでしょう。

上辺を抑え込むのが急場でした

上述の手順を逃した後,黒「26」(右辺の黒丸)では,上辺白「5」の左へツケる手を KataGo は推奨しています。下図のようになれば,白「14」の後,黒は上辺白「6」の左へ抑える手が先手なので,左上の白1子を攻めることができ,その過程で,左辺に大きな地が見込めそうです。

左上隅に潜り込んで地合いバランスをとる

左側の「次の一手の棋譜並べ」で確認するとわかるように,白「37」と白「39」によって,白は右辺の地を固め,左上にも地が見込めそうです。これに対して,黒は左下から左辺を地にすることも考えられますが,KataGo の推奨は,左上隅に潜り込む手です。下図に示す展開になれば,上辺の白地を削って,白地を右辺だけに限定できます。こうなれば,右辺の白地を上回るだけの黒地を左辺に作れば良いので,わかりやすくなるでしょう。

高目定石ではハネがポイントになる

左側の「次の一手の棋譜並べ」で確認するとわかるように,左上の高目に対して黒「58」と入って行ったとき,白「59」と圧迫してきました。これに対して,黒「60」とツケて戦おうとしました。このあとの黒「64」が迫力不足でした。
 下図の,KataGo の推奨図が示すように,黒「64」では黒 ⑤ のようにハネなければなりませんでした。高目定石では,石が競り合う展開になることが多いため,相手の石のダメを詰めておくことが重要です。実践では,白「65」と抑えられてしまいましたが,KataGo の推奨図では,白 ⑩ と2線から当てるよりなく,黒は外側の中央を厚くすることができました。

中央がダメ場になって黒の勝ち目がなくなった

上述の手順を逃して,白「73」に黒「74」(下図の黒石に小さい白丸が付いた石)となっては,中央がダメ場になって,黒の勝ち目がなくなりました。